僕はオラクル認定資格制度の1つである”Oracle Master Silver DBA 2019”を受験し合格することができました!
偏差値は40で情報系専門学校に通っていて、実務経験はなしの、どこにでもいる学生です。
本記事では、Oracle Master Silver DBAを今後受験する人たちに、試験合格者がどういった勉強法をしてきたかを紹介していきます。
Oracle Master Silver DBAとは
まずは、Oracle社が運営しているオラクル認定資格制度の1つである「Oracle Master Silver DBA」について説明していきます。
Oracle社は、リレーショナルデータベース製品“Oracle Database”の開発、運用、販売を行っています。
リレーショナルデータベースを簡単に説明すると、データを格納した表と表を関連付けさせて管理するデータベースです。
DBA(Database Administrator/データベース管理者)とは、Oracle Databaseを利用する際にインストールや管理、バックアップ、パフォーマンス監視などのデータベース管理を担う仕事です。
SQL(Structured Query Language)は、データベースへのアクセスや操作に使用される標準的な言語で、データの取得や更新、削除、テーブルの作成など、さまざまな操作が可能です。
DBA分野とSQL分野の問題が出題され、データベース管理者に求められる一定の知識を証明するのが、Oracle Master Silver DBAです
データベース管理に必要な知識が詰まった試験内容となっており、運用担当者として信頼できる知識を持っていることを証明する資格です。
試験内容
試験内容 | Oracle Master Silver DBA |
---|---|
試験時間 | 120分 |
出題形式 | 選択問題 |
出題数 | 72問 |
合格ライン | 60% |
合格率 | 不明 |
受験日 | 随時可能 |
受験料 | 37,730円(税込み) |
受験資格 | 無し |
Oracle Master Silver DBAは、試験時間が120分で72問の選択問題を解くという形式で行われます。
合格ラインが60%ってことはつまりどういうこと?
単純計算すると、72 × 0.60 = 43.2なため、44問以上は正解する必要があるね。
試験範囲
Oracle Master Silver DBAの試験範囲のSQL分野は、Oracle Master Silver SQLの試験範囲とほぼ同じです。
合格率
試験の合格率は公開されていないため、具体的な数値は不明です
体感の話になりますが、極端に難しい試験とは感じませんでした。
DBA分野とSQL分野の問題が出題されますが、システムアーキテクチャやSQLの構文をしっかり理解できれば、実務経験がなくても合格することは可能です。
複数回答をする必要がある選択問題が出題されるため、暗記だけや運要素で合格できる試験ではないことは確かです。
高額な受験料を無駄にしないためにも、僕の勉強方法を少しでも役立ててほしいと思います。
自己紹介
勉強法を紹介する前に、一応ここで僕が受験以前の知識レベルがどれほどのものか紹介しておこうと思います。
- 専門学生(情報学科)/偏差値40高校卒
- 実務経験なし
- 合格した資格試験(受験前の状況):情報処理安全確保支援士試験/応用情報技術者試験/Oracle Master Bronze DBA/Oracle Master Silver SQL
僕は既にOracle Master Bronze DBAとOracle Master Silver SQLを取得していますが、実務経験はありません。
勉強時間
Oracle Master Silver DBAに合格するまでの、僕の勉強時間は約100時間になります。
Oracle Master Silver DBAのSQL分野は、既に取得しているOracle Master Silver SQLの範囲と被っているため、そこまで苦戦はしませんでした。
DBA分野に関しては、新たにセグメントやエクステント、データブロックなどシステム内部のことを考えることが多かったため、僕みたいに学生でデータベース未経験者には難しく感じました。
システムの構造や内部まで、日頃から考えているIT業界人なら理解しやすいと思います。
そのため、参考書のDBA分野の内容に関しては隙間時間を見つけては3,4周はしました。SQL分野は2周程度で練習問題で思い出していきました。
合格のための勉強方法
それでは、ここからは僕が合格するためにやった勉強方法を、実際に使用した参考書やWebサイトも併せて紹介していきます。
- 参考書を読みながら実機を触る
- 模擬問題を解く前にもう一度章末問題をまとめて解く
- Oracle University講師の練習問題と解説も目を通す
- Oracle University 無料オンライン試験対策
- 模擬問題を解く
- 参考書を読みながら実機を触る
- 全ての問題を完璧に解く
参考書を読みながら実機を触る
- 日本オラクル株式会社が監修
- Oracle Master Silver DBAに合格するための特化型参考書
まずは”オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database Administration I“(通称:黒本)を基に勉強を進めました。
Oracle Master Silver DBAの出題範囲をカバーしており、各章ごとに練習問題をまとめ、模擬問題が1回分掲載されています。
データベースの基礎知識を身に着ける本は数多くありますが、Oracle Master Silver DBAに合格するための参考書はこの1冊のみになります。
試験に合格するために参考書を買う予定なら、この参考書で十分だと思います。
そして、参考書の理解を深めるためにおすすめなのが実物の機器(実機)を触ることです。
実機を触るためには、Oracleソフトウェアをインストールして、データベースを1から作成しないといけないから、初心者にとってハードルが高いよ!
その問題を解決できるのが、Oracle Live SQLになります。
勉強したSQL文や自分自身で考えたSQL文を、環境構築不要でブラウザ上で実行し、結果が出力され確認することができます。
Oracle Live SQLはパソコンだけでなく、iPhoneやiPadなど幅広いデバイスに対応しているので、隙間時間に自分が考えたSQLがどういう結果になるか確認するのもおすすめです。
SQL文を実際に実行するWebアプリケーションなため、SQL分野の勉強で活用できますが、DBA分野を実機で触りたい場合は自分自身で環境構築するしかありません。
ただし、Oracle Master Silver DBAは実機を触らなくても理解することで、試験に合格する可能性は十分あるため無理に環境構築をする必要はありません。
模擬問題を解く前にもう一度章末問題をまとめて解く
上記にある通り、各章ごとに練習問題が掲載されています。
模擬問題以外の内容を1冊読み終えたら、もう一度章末問題を全て解いて理解を深めましょう。
模擬問題を後回しにするのには理由があり、下記で解説します。
Oracle University講師の練習問題と解説も目を通す
こちらはOracle Universityの講師によるOracle Master Silver SQL2019の試験解説講座になります。
Oracle Master Silver DBAはSQL分野も出題されるため、別の試験である「Oracle Master Silver SQL」の解説講座も目を通すとSQL分野の理解が深まります。
日本オラクル株式会社の社員様が講師を務めているため、解説部分の情報量が豊富です。
SQLのサンプルを用意してくれているため、Oracle Live SQLを利用することで理解を深めることも可能です。
Oracle University 無料オンライン試験対策
こちらも、Oracle University内で開催されている無償オンライン試験対策になります。
無償オンライン試験対策には、Oracle Master Silver DBAやOracle Master Silver SQLがあるため、この2講座を視聴することをおすすめします。
不定期での開催となるため参加が難しいかもしれませんが、参加できる人はぜひ参加するべきです。
模擬問題を解く
ここまで勉強を進めたら、いよいよ模擬問題に挑戦していきましょう。
模擬問題を後周りをした理由は、模擬問題が1回分しかないからです。
Oracle Master Silver DBAの過去問もないため、知識が浅い状態で解いてはせっかくの模擬問題が勿体ないです。
しっかり勉強して、ある程度理解が進んだ段階で挑戦しましょう。
参考書を読みながら実機を触る
模擬問題を解き終わったら、間違えた部分は再度参考書を読み直して、実機を触りながら理解を深めましょう。
本番では複雑なSQL文が出題される可能性もなくはないため、単なる暗記ではなく理解をしましょう。
全ての問題を完璧に解く
改めて参考書の内容を読み終え、実機を触って理解ができたら、参考書にある練習問題・模擬問題を100%解けるように仕上げましょう。
こちらの参考書の模擬試験は、Webサイトからでも挑戦できるため、隙間時間に解くのがおすすめです。
練習問題や模擬問題の数は多くないため、全問題を完璧に解けるようにしておくことが合格する上での大前提です。
再受験無料キャンペーンは絶対申請するべき!
オラクル認定資格は、定期的に再受験無料キャンペーンを開催しています。
この期間中に受験申込みを行い、プロモーションコードを入力すると、合格できなかった場合でも同じ試験を無料で再受験できます。
再受験無料キャンペーン中は、1回の受験料で2回チャンスがあるため、精神的にも少し安心して試験に挑むことができます。
再受験無料キャンペーンが近々開催される際には、その期間まで待ってから受験するのも一つの手段です。
受験料を安くする方法
現在のOracle Master Silver DBAの受験料は37,730円(税込み)となっており、その高額さから受験を躊躇してしまうこともあるでしょう。
そこで、楽天市場から受験チケットを購入すると、35,200円(税込み)でOracle Master Silver DBAを受験することができます。※2024年7月現在
参考書の価格も高いため、少額の割引でも嬉しいですね。
受験チケットに関する詳しい説明は公式サイトが掲載してくれているためチェック!
まとめ
僕の勉強法はどうでしたでしょうか?少しでも合格の手助けが出来たら嬉しく思います。
- 参考書を読みながら実機を触る
- 模擬問題を解く前にもう一度章末問題をまとめて解く
- Oracle University講師の練習問題と解説も目を通す
- Oracle University 無料オンライン試験対策
- 模擬問題を解く
- 参考書を読みながら実機を触る
- 全ての問題を完璧に解く
当然、自分なりの勉強スタイルに合わせるのも良いと思います。きちんと自分に合う勉強法を考えて、計画的に受験するのがおすすめです。
みんなでOracle Masterを取得していきましょう!
最後までご愛読ありがとうございました。