
- Windows 11
- Oracle Database 19.3.0.0.0 Standard Edition
Windows 11 上にOracle Database 19c Standard Editionの構築時に、「DBT-11211: 自動メモリー管理オプションは、合計物理メモリーが4GBを超えている場合は使用できません。」が発生しました。

本記事では、「DBT-11211: 自動メモリー管理オプションは、合計物理メモリーがstringGBを超えている場合は使用できません。」の解決方法を解説します。
問題点
Windows・Linux環境でOracleDatabaseを構築時、DBCAでデータベース作成すると、「DBT-11211: 自動メモリー管理オプションは、合計物理メモリーがstringGBを超えている場合は使用できません。」が発生します。

自動メモリー管理の値をどんなに変更しても同様のエラーが画面が表示されます。
解決方法
Oracle公式サイトを調べたところによると、合計物理メモリーが4GBを超えると自動メモリー管理は使用できないことがエラーの原因となります。
データベース・インスタンスの合計物理メモリーが4GBを超える場合、データベースのインストールおよび作成時にOracle自動メモリー管理オプションは選択できません。かわりに、自動共有メモリー管理を使用します。自動共有メモリー管理によって、必要に応じて使用可能なメモリーが様々なコンポーネントに自動的に配分されるため、システムでは使用可能なすべてのSGAメモリーを最大限に使用できます。
引用元:Oracle公式サイト
DBCAは自動共有メモリー管理と自動PGAメモリー管理で作成
DBCAのデータベース作成時は、自動共有メモリー管理と自動PGAメモリー管理を使用して作成します。
SQL> show parameter
NAME TYPE VALUE
------------------------------------ ----------- ------------------------------
・
・
・
memory_max_target big integer 0
memory_target big integer 0
・
・
sga_max_size big integer 1536M
・
sga_target big integer 1536M
・
pga_aggregate_target big integer 512M
初期化パラメータを変更
自動共有メモリー管理の初期化パラメータ(SGA_TARGET)を0、自動PGAメモリー管理の初期化パラメータ(PGA_AGGREGATE_TARGET)を0にして、自動メモリー管理の初期化パラメータ(MEMORY_TARGET)を割り当てます。
SQL> alter system set memory_max_target = 2G scope=spfile;
システムが変更されました。
SQL> alter system set memory_target = 2G scope=spfile;
システムが変更されました。
SQL> alter system set sga_target = 0 scope=spfile;
システムが変更されました。
SQL> alter system set pga_aggregate_target = 0 scope=spfile;
システムが変更されました。
ここでMEMORY_TARGETの値に関する注意点を下記に記載します。
- MEMORY_TARGETはMEMORY_MAX_TARGET以下の値に設定する。
- MEMORY_MAX_TARGETが未設定の場合は、MEMORY_TARGETと同様の値に設定される。
OracleDatabaseを再起動
データベースを再起動後、自動メモリー管理の初期化パラメータが正しく反映されたかを確認しましょう。
これで設定が反映されたことがわかります。
SQL> shutdown immediate
データベースがクローズされました。
データベースがディスマウントされました。
ORACLEインスタンスがシャットダウンされました。
SQL> startup
ORACLEインスタンスが起動しました。
Total System Global Area 1610610960 bytes
Fixed Size 9074960 bytes
Variable Size 385875968 bytes
Database Buffers 1610612736 bytes
Redo Buffers 7700480 bytes
データベースがマウントされました。
データベースがオープンされました。
SQL> show parameter
NAME TYPE VALUE
------------------------------------ ----------- ------------------------------
・
・
・
memory_max_target big integer 2G
memory_target big integer 2G
・
・
sga_max_size big integer 1536M
・
sga_target big integer 0
・
pga_aggregate_target big integer 0
まとめ
「DBT-11211: 自動メモリー管理オプションは、合計物理メモリーがstringGBを超えている場合は使用できません。」が発生する場合は、以下の手順で解決できます。
- DBCAは自動共有メモリー管理と自動PGAメモリー管理で作成
- 初期化パラメータを変更
- OracleDatabaseを再起動
最後までご愛読ありがとうございました。